豪労働党の上院議員が辞職、中国との関係巡り疑惑浮上

[シドニー 12日 ロイター] – オーストラリアの野党労働党のサム・ダスチャリ上院議員は12日、議員を辞職すると発表した。同氏を巡っては、中国の利益につながるような言動を取ったとの疑惑が浮上し、批判が高まっていた。

豪政府は先週、不当な内政干渉を阻止するために外国人による政治献金を禁止すると発表した。

発表にあたりターンブル首相は「中国の影響について懸念すべき報告がある」と指摘した。

一方、中国は、中国の干渉に関するメディア報道は「差別的」で「被害妄想だ」と反論した。

ダスチャリ氏は党内で将来を嘱望されていたが、副党首に対して、香港の民主化運動家との面談を止めるよう働きかけた、と豪メディアが報じたことを受けて、批判が高まっていた。

ダスチャリ氏はこの日、シドニーで記者団に対して、上院議員を辞職すると明らかにした。

同氏は、党の方針に反して、中国の南シナ海での領有権主張を支持するような発言をした録音が表面化したことを受け、党の役職を既に辞職していた。

関連記事
米国政府が世界各国のLGBT関連運動に多額の資金提供をしていたことが、エポックタイムズの調査で明らかになった。その額は過去3年間で41億ドルに上る。
最近、バルト海にある二本の重要な海底ケーブルが損壊し、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、リトアニアの四か国が […]
米国議会は中国の最恵国待遇の取り消しを提案。AI技術競争において優位を目指す「AIマンハッタン計画」も始動。中国経済への影響が注目される
トランプ次期大統領は緊急事態宣言を準備し、不法移民の強制送還計画を発表した。計画では特に中国籍の兵役年齢の男性を優先している
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。