EUとの通商協定、「独自の枠組み」目指す=ハモンド英財務相

[北京 16日 ロイター] – ハモンド英財務相は、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に伴うEUとの将来の通商関係について、カナダ・EUの協定など既存のモデルを模倣するのではなく、独自の枠組みを交渉したいとの考えを示した。

EU首脳らは15日、ブレグジットを巡る交渉で、移行期間や将来の通商関係を協議する「第2段階」に入ることを正式に承認している。

ハモンド英財務相は、訪問先の北京で記者団に対して、カナダ・EUの協定など既存のモデルを参考にして、英国とEUの将来の通商関係を考えるのは意味がない、との見方を示した。同相は「英国とEUとの通商、商業上の結びつきは、EUと他のいかなるパートナーとの間の関係よりも強い。よって、既存のモデルにとらわれることなく、われわれの関係の強さに基づいた独自の枠組みを交渉する方針だ」と強調した。

関連記事
2012年に習近平が就任して以来、中国からの庇護申請者は累計で100万人を超えた。2022年一年の庇護申請者数だけで前任の胡錦濤の10年間の任期中の総数に匹敵する。まさに地獄
ラーム・エマニュエル在日米国大使も間もなく離任する。彼は、米国、日本、韓国などインド太平洋地域の同盟国との協力の重要性を強調し、中共をロシア、北朝鮮、イランの「独裁者の枢軸」の一部として厳しく批判した。
自国経済も低迷、西側諸国のデカップリングも進む中、英国の財務大臣が中国を訪問し、中共政府とより緊密な貿易関係の構築を目指すと述べた。この財務大臣の言動に疑問の声があがっている
日米豪印4カ国の外相会合が、トランプ次期アメリカ大統領の就任式直後に開催される見込みだ。「クアッド」と呼ばれるこの4カ国の枠組みは、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指している。この概念は、中国共産党の影響力拡大を念頭に置いたものだ。
トランプ氏が関心を寄せるグリーンランドが世界の注目を集めている。トランプ氏の発言やトランプ・ジュニア氏の視察により、欧州の同盟国は不安を感じている