「コップからトイレまで雑巾1枚で始末」 ずさんな客室清掃が話題=河南省鄭州市
中国では最近、ホテルの衛生問題が話題になっている。河南省鄭州市にある有名チェーンホテルでは、「便器を拭いたぞうきんでグラスを拭く」などずさんな客室清掃の実態が暴露された。
昨年12月28日の河南衛星テレビ(河南衛視)によると、同局の番組「民生大参考」の記者2人が客室清掃員の応募者を装って鄭州市の有名チェーンホテル2軒に潜入取材し、劣悪な不衛生状態を目の当たりにした。
採用に当たって、記者は健康診断証明書も求められず、トレーニングを受けることもなく、履歴書を提出するだけでホテルの客室清掃員になった。
その後、客室マネージャーに連れられて各客室を回りながらワークフローの説明を受けた。それによると、シーツやタオル類を交換するかどうかは清掃員の目視で判断してよいという。
同マネージャーはまた、記者の潜入取材への防止策として「使われていないものを回収し、ほかの部屋に置くように」と注意した。
実際の作業では、ベッドに散らばったタオルやシーツなど明らかに使用されたものまで、手で叩いてからきれいな状態に畳まれ、次の宿泊客が使用することになる。
トイレ掃除と便座消毒も十数秒もかからず、いい加減なものだった。しかも、トイレの便座から床や壁の掃除まで雑巾1枚で済ませている。
同市内のもう一軒のホテルでも同様の清掃が行われいた。従業員らは便器を拭いたタオルでグラスをピカピカに磨いていたという。
中国黒竜江省ハルビン市にある3つの5つ星ホテルで「トイレのブラシでグラスを洗う」「トイレの水をつけたバスタオルで床を掃除」「雑巾は用途によって使い分けることなく、最後まで一枚で」など客室清掃を記録した動画がこのほどネットで話題となった。
(翻訳編集・王君宜)
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