米国の自然災害関連費用、17年は過去最高の3060億ドル

[ワシントン 8日 ロイター] – 米海洋大気局(NOAA)は8日、観測史上3番目に温暖な年となった2017年に気象・気候に関連する災害で米国が拠出した費用は、過去最高の3060億ドルに上ったとのリポートを発表した。

トランプ政権は温暖化ガスによる気候変動が自然災害の原因とする説を疑問視しているが、NOAAはそうした災害がもたらす経済リスクを強調。17年の費用を押し上げた要因として、西部の森林火災やハリケーン「ハービー」、「マリア」、「イルマ」を挙げた。

これまでの記録はハリケーン「カトリーナ」、「ウィルマ」、「リタ」がメキシコ湾岸地域を直撃した05年の2150億ドル。

17年の平均気温は12.6度で、1895年の観測開始以来、2012年、2016年に次いで過去3番目に温暖な年となった。

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