日本国外の和食レストランに輸出される徳島の紅葉、2016年10月撮影(Buddhika Weerasinghe/Getty Images)

12月日本輸出9.3%増、中国・アジア向けが過去最高

財務省が24日に発表した貿易統計によると、昨年12月の輸出は前年同月比9.3%増の7兆3021億円となった。世界経済の改善を背景に、日本の輸出が連続13カ月拡大している。

主要輸出先をみると、アジア向けは同9.9%増の4兆1117億円で、中国向けは15.8%増の1兆5072億円と過去最大の輸出額となった。半導体関連製造装置、通信機、金属加工機器の輸出が拡大した。

アメリカ向けと欧州連合(EU)向けはぞれぞれ、同3%増と11.4%増となった。11カ月連続の増加。建設用・鉱山用機器や鉄鋼の輸出増加が目立った。

12月の輸出額は事前市場予想の10%増をやや下回った。

一方、12月の輸入は原粗油や通信機などの増加で、同14.9%増の6兆9431億円。11カ月連続の増加となった。

輸入額は事前予想の12.4%増を上回ったことから、日本国内の需要が拡大しているとみられる。

日本経済は7四半期連続プラス成長。1994年以降最長となった。

ロイター通信がこのほど、日本企業関係者を対象に行ったアンケートでは、約4分の3の回答者は、景気拡大は今後1年続くとの見通しを示した。回答者はまた、日本経済の鈍化要因として、来年10月に予定される消費税増税、2020東京オリンピック関連公共事業需要の減少、労働力不足の深刻化を挙げた。

(翻訳・張哲)

関連記事
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
現在、フランスで開催中のラグビーワールドカップ。その会場でも、日本人サポーターによる「試合後のゴミ拾い」が、模範的な善行として話題に上っている。
東京都内のマクドナルドの店舗で撮られた「T字型のイス」の写真が、ツイッターなどSNS上で話題になっている。台湾 […]
秋葉剛男国家安全保障局長は8月17日、中国・天津で中国外交担当トップの楊潔篪(ようけつち)共産党政治局員と会談 […]
大阪港湾局が昨年12月に武漢新港管理委員会とパートナーシップ港提携に関する覚書(MOU)を締結した問題をめぐっ […]