財務省が24日に発表した貿易統計によると、昨年12月の輸出は前年同月比9.3%増の7兆3021億円となった。世界経済の改善を背景に、日本の輸出が連続13カ月拡大している。
主要輸出先をみると、アジア向けは同9.9%増の4兆1117億円で、中国向けは15.8%増の1兆5072億円と過去最大の輸出額となった。半導体関連製造装置、通信機、金属加工機器の輸出が拡大した。
アメリカ向けと欧州連合(EU)向けはぞれぞれ、同3%増と11.4%増となった。11カ月連続の増加。建設用・鉱山用機器や鉄鋼の輸出増加が目立った。
12月の輸出額は事前市場予想の10%増をやや下回った。
一方、12月の輸入は原粗油や通信機などの増加で、同14.9%増の6兆9431億円。11カ月連続の増加となった。
輸入額は事前予想の12.4%増を上回ったことから、日本国内の需要が拡大しているとみられる。
日本経済は7四半期連続プラス成長。1994年以降最長となった。
ロイター通信がこのほど、日本企業関係者を対象に行ったアンケートでは、約4分の3の回答者は、景気拡大は今後1年続くとの見通しを示した。回答者はまた、日本経済の鈍化要因として、来年10月に予定される消費税増税、2020東京オリンピック関連公共事業需要の減少、労働力不足の深刻化を挙げた。
(翻訳・張哲)