米予算法案が成立、政府機関閉鎖は終了

[ワシントン 9日 ロイター] – 米下院は9日早朝、つなぎ予算を盛り込んだ予算法案を240対186で可決した。法案はトランプ大統領のもとに送付され、大統領はこれに署名、法案は成立した。これにより、午前0時から始まった政府機関の閉鎖は終了した。

米上院は9日未明に可決し、下院に送付していた。

政府機関の閉鎖回避に必要なつなぎ予算は9日午前0時に失効。トランプ政権は今年2度目の政府機関閉鎖に追い込まれた。

上院本会議は71対28で予算・つなぎ予算案を可決した。法案に盛り込まれた赤字歳出に反対する共和党のランド・ポール議員が本会議で演説を繰り返し、午前0時までの可決に至らなかった。

法案では、3月23日までのつなぎ予算を確保する。2018年度予算の策定を目指す議員らにとっては時間的猶予が与えられる。また政府の借り入れ権限を2019年3月まで延長する。さらに今後2年間で3000億ドル相当の新規歳出を認める。内訳は、国防費が1650億ドル、医療・インフラなど国防以外が1310億ドルの増額となる。

財源の手当てとして、他の歳出削減や歳入増は見込んでおらず、政府債務によって賄われる見通し。トランプ政権は昨年、今後10年間で1兆5000億ドル規模の減税などを柱とする税制改革を実現したが、今回の法案を受け、財政赤字拡大への懸念が一段と強まりそうだ。

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