米、重要鉱物35種の国内生産拡大目指す 輸入依存を低減

[ワシントン/トロント 16日 ロイター] – 米内務省は16日、ウランやコバルト、リチウムなど35種類の重要鉱物について、国内生産を増やして輸入への依存度を引き下げる方針を発表した。

内務省は電池や電子機器などに幅広く使われる35種類の重要鉱物のリストを作成。米国内の重要鉱物資源の探査、生産、再利用を推進し、輸入品への依存を低減させるよう命じた昨年12月の大統領令の実現に向けて動き出したことになる。3月19日までリストに関する意見を一般から募る。

リチウム、コバルトは電気自動車(EV)のバッテリーに不可欠な素材。内務省高官は「これらの資源が不足すれば、国家の安全保障や繁栄に戦略的脆弱(ぜいじゃく)性をもたらす」と指摘した。

米政権は今後、こうした重要鉱物の新たな供給源を模索し、国内での探査や採掘、再利用の取り組みを加速させるほか、採掘業者や生産業者らにインターネットを通じて地図・地質データを提供したり、新たな鉱山開発の許認可手続きを効率化したりする。

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