ニュージーランド南部都市、サイクロン後の暴風雨で非常事態宣言

[ウェリントン 20日 ロイター] – フィジー共和国やトンガ王国を襲ったサイクロン「ギータ」は暴風雨へと勢力を弱めたが、ニュージーランドで停滞。同国の南部に位置するクライストチャーチ市では大雨による洪水が発生し、非常事態宣言が発令された。

リアン・ダルジール市長は「深夜から明朝にかけて暴風雨の影響が強まる見込み」とし、低地の住人に対し避難を促した。「洪水被害が住宅に及ぶ可能性がある」という。

またニュージーランド航空<AIR.NZ>は現地時間午後2時45分(0145GMT)以降、首都ウェリントンから離発着する全ての便を欠航すると発表した。気象当局が最大時速150キロメートルの突風や豪雨に関する警報を発令したためという。

アーダーン首相は最も被害が出る可能性が高い地域に軍隊を派遣したと発表した。

地元メディアによれば、運輸当局が南島の東海岸を走る高速道路を閉鎖。自然保護局はウェストコースト沿いのキャンプ地やハイキングコースを閉鎖し、観光客に対し低地エリアから離れるよう先導している。

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