韓国特使団が金正恩氏と会談、米朝対話促す

[ソウル 5日 ロイター] – 韓国政府が北朝鮮に派遣した特使団は5日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長と会談した。韓国大統領府の金宜謙報道官が記者会見で明らかにした。韓国は会談で、米国が求める北朝鮮の非核化実現に向け、米朝対話に応じるよう北朝鮮に促す狙いだ。

北朝鮮も米国も協議する意欲は示しているものの、米国はまず北朝鮮が核開発を止める必要があると主張している。一方、北朝鮮は非核化の意思がないことを明確にしており、前提条件のある米国との交渉には応じないとしている。北朝鮮はまた、米韓合同軍事演習に反発、演習が戦争への備えだと警戒感を露にしている。

韓国当局者は米韓合同軍事演習を予定通り4月に開始するとしている。今年は2月に韓国で冬季五輪が開催されたため、延期された。

特使団を率いた鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は韓国を出発する際に「北朝鮮に敬意を示し、平昌冬季五輪によって改善した関係をさらに良くすることで、朝鮮半島に非核化と永遠の平和をもたらしたいとする文在寅(ムン・ジェイン)大統領の希望を叶える」と述べた。

韓国統一省の白泰鉉(ペク・テヒョン)報道官は記者会見で、韓国政府は特使団を派遣することで「良い雰囲気」を作り出すことを望んでいると述べた。

特使団の鄭義溶氏と国家情報院(NIS)の徐薫(ソ・フン)院長は会談後、米国へ移動し米当局へ北朝鮮との協議について報告する予定だ。

*内容を追加して再送します。

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