古典舞踊と中国楽器を使い、現代に蘇る数千年の中華の伝統をモットーに、世界中の都市でパフォーマンスを披露する神韻芸術団。2018年世界ツアーが展開される中、計10回を予定していた英ロンドン公演は、盛況を受けて4公演が追加され、2月25日の最終日を迎えた。90年あまりの歴史を誇り風格あるドミニオンシアターで、神韻を鑑賞した人々の声を聞いた。
エリオット・トレンド(Elliot Treend)氏 振付師 ダンサー「振り付けはタイミング、ポイントと、すべてぴったりと合っていました」
リエ・フジイ(Rie Fujii)氏 東京都出身の在英ダンサー兼モデル「どのダンサーも卓越した技術があります。まるで世界中でもっとも優れたダンサーが集まっているかのようでした」
スコット・トラバース(Scott Travers)氏 U&Iラジオ プロデューサー「神韻の色彩の豊かさには驚きました。ステージを行き来する流れるような繊細な衣装が、とても美しいです」
神韻は世界中の華人ダンサー、音楽家、芸術関係者を中心に、2006年にニューヨークで設立された。神韻芸術団の公式ホームページには、「庶民から皇帝まで、かつて文化は神から享受したものとして人々が伝承してきた。今日、政治的事情で中国大陸で壊滅した伝統文化を、革新的な技術とともに現代に蘇らせる」とテーマを掲げる。
神仏から人間に与えられた文化は、例えば「天人合一」「天の時地の利人の和」「因果応報」の仏教、道教、儒教に代表されるように、中華文化の真髄を成してきた。神韻では、精巧に描かれた中国歴史上の舞台がスクリーンに投影され、史実をモチーフとした衣装をまとった舞踊家たちが優雅にステージを舞う。観客は、生き生きとした舞台の有様に、豊富な文化様式を備えた古代中国にタイムスリップしたかのような感覚を抱くという。
デビッド・フォーロング(David Furlong)氏 作家「私は長年に渡り、中国の伝統的な価値や精神について興味を持っていました。神韻には中国の伝統が取り入れられているようです。パフォーマンスは西洋社会にも繋がる形で展開されるので、よく理解できました」
ジョニー・ボール(Johnny Ball)氏 ラジオパーソナリティ兼作家「(神韻舞台で)表現されている精神のあり方は素晴らしいのです」「私はいつも、自らの行いは神とともにあることを意識しています。人類には心があり、与えられた機会があります。(神に)誠実であれば、地域を超えて理解しあえると思います」
ジョージ・ホスキング(George Hosking OBE)氏 犯罪心理学者 人権団体「世界暴力代替基金(Worldwide Alternatives to Violence)」創始者「何千年もの間に培われた伝統を感じ取ることができました。そして、この歴史は今日も続いているのです。失われていなかった歴史を今日、見ることができて光栄です」
神韻芸術団の世界ツアー2018では、英国では5月にエジンバラ、グラスゴーで公演を控えている。
待望の日本公演は4月下旬から
五千年の時を経て培われた古典芸術の世界が、今日、舞台に甦る。日本公演は4月下旬から(詳細下記)。
舞台演目は、中国典故や、台湾、チベット、モンゴルなど地域の民俗芸能を取り上げたショートストーリー仕立てとなっている。他にも、独唱や単独二胡演奏など。一公演で、人類文明の栄華を包み込んだ中国芸術を贅沢に堪能できる。
神韻の舞台を伴奏するオーケストラ団は、北米や台湾で単独公演も成功を収めた神韻交響楽団が担当。西洋楽器と、二胡、琵琶、竹笛、銅鑼など東洋伝統楽器を混合したオリジナル音楽を演奏する。
日本公演の日程は2018年4月17日~5月2日。東京、宇都宮、川口、名古屋、西宮、京都の6都市で公演する。チケットは専用オンラインサイトで詳しい日程と公演時間を確認でき、座席を選んでチケット購入ができる。ぴあなど各種チケットサービスでも神韻のチケットを取り扱っている。
神韻芸術団 チケット購入ページ(外部リンク遷移します)
東京 4月17日~19日 文京シビックホール
宇都宮 4月21日 宇都宮市文化会館 大ホール
川口 4月23日~24日 川口総合文化センター リリア メインホール
名古屋 4月25日~26日 名古屋国際会議場 センチュリーホール
西宮 4月28日 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
京都 5月1日~2日 ロームシアター京都 メインホール
(編集・甲斐天海)
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