ロシアのサッカー選手は中国で交通事故に遭い、長時間放置されたすえ、死亡した。(CHRISTOF STACHE/AFP/Getty Images)

ロシアの元サッカー選手、中国でひき逃げされ死亡 ロシア紙「誰も救助せず」

ロシアのウラジーミル・ゲラシモフ元サッカー選手 (28) は3月8日、中国で交通事故に遭い死亡した。にぎやかな通りで通行人が多くいたにもかかわらず、誰もゲラシモフさんを助けようとしなかった。

事故当時、ゲラシモフさんは電動スクーターを運転中、別の乗用車と接触し、道路に投げ出された。乗用車は事故後、現場を立ち去った。

事故現場を往来する通行人は大勢いたが、誰も救助活動を行うことなく、救急車を呼ぶなどの対応もしなかった。ゲラシモフさんは事故の2時間後に亡くなった。

ロシアの中国語紙・莫斯科晚報12日の報道によると、ゲラシモフさんはサッカークラブ、メタルルグ・ヴィクサ(FC Metallurg Vyksa)などでプレーし、大会で多くのメダルを獲得した有名選手。

近年、中国で交通事故被害者を救助しない事件が急増している。10数年前に南京市で起きた「彭宇事件」が中国人を「人助けの善行」から遠ざけたと言われている。

2006年、彭宇という青年は転んだ老婦人を助け起こし、親切心から病院へ連れて行ったが、老婦人は逆に彭宇さんが自分を突き飛ばしたと主張し、諸費用13万元(約155万円)の支払いを求める訴訟を起こした。裁判所は「彭宇に本当に正義心があるなら、老人を助け起こす前にまずは犯人を捕まえるはず」「彭宇は老婦人を突き飛ばしたことの後ろめたさから病院まで送った」などと推定し、7万9000元の支払いを命じた。

その後、「『善行』をすれば賠償や裁判沙汰になりかねない」という危惧を市民は抱くようになった。

2013年、中国紙・青年日報の調査によると、14万人の参加者のうち、84.9%が倒れた高齢者を助けることに不安を感じているという。

5.4%が高齢者を助けると回答したが、55.6%はそのまま立ち去ると答えた。

(翻訳編集・李沐恩)

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