中国当局はこのほど、収賄・不正蓄財の罪で問われている張中生・山西省呂梁市前副市長に対して、猶予期間なしの死刑判決を言い渡した。(大紀元資料室)
中国の反腐敗運動

元副市長に死刑判決 176億円汚職 収賄罪で初

中国山西省臨汾中級法院(地裁)が28日、同省呂梁市の張中生・元副市長の収賄・不正蓄財容疑で行った公判で、死刑判決を言い渡した。12年に反腐敗運動が始まって以来、単独の収賄罪で初の執行猶予なしの死刑判決となった。

同法院の発表では、張氏が1997年から2013年まで職権を乱用し、収賄・不正蓄財を繰り返し、総規模10億4000万元(約176億円)の金品を得た。

これまで汚職で摘発された高官に対して、死刑判決を言い渡すケースもあったが、そのほとんどは執行猶予付きだった。

16年11月、内モンゴル自治区公安庁の趙黎平・元庁長は、収賄罪のほか、殺人罪、銃の不法所持など複数の罪で猶予なしの死刑判決をくだされた。腐敗高官として初めてだった。刑は昨年5月26日に執行された。

趙氏は、自らの汚職行為を当局に通報しようとした愛人を射殺した後、遺体を焼却したとして罪に問われた。

呂梁地区は現在、中国政府の貧困撲滅事業を重点的に取り組む対象となっている。前副市長の10億元以上の汚職額は最も貧しい9つの県の1年の財収を上回っている。

(翻訳編集・張哲)

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