英、生産時期限らず全象牙製品の販売を禁止へ

[ロンドン 3日 ロイター] – 英国政府は3日、象牙の違法取引および象の密漁対策と保護のため、象牙を使用した製品の販売を、生産時期に関わらず販売禁止にする方針を明らかにした。

これにより、ほぼすべての骨董品が禁止となり、欧州で最も厳しく、世界的にも最も厳格な規制になるという。

象牙の国際商取引が違法となったのは1990年。英国では時期に関係なくアフリカ象の象牙の取り扱いは禁止されている。しかし、1947年以前に生産された象牙使用の製品は、英国でも欧州連合(EU)域内でも取引が可能なほか、政府の証書があれば1947年以降の象牙製品も取り扱うことができる。

英国のゴーブ環境相は、この規制強化は「忌まわしい象牙取引は過去のものとなるべき」との英国の信念を表すものだと述べた。

ただし、象牙使用率が全体量の10%を下回る骨董品と、一部の古楽器、象牙板に描いた細密画など希少かつ重要な品は例外的に禁止対象外となる。

関連記事
米司法省はトランプ次期大統領の4つの重罪起訴を撤回へ。背景には現職大統領の起訴回避慣例が。ロシアはトランプ氏の和平案に注目し、対立の終結を期待。ウクライナとの和平条件の溝が深まる一方で、米国政治が戦争の動向に影響を与える可能性が示唆されている
米軍は台湾海峡を含むインド太平洋地域で分散配置を推進。HIMARSや空母を南西諸島やフィリピンに展開し、脅威に対応。3隻の空母や最新兵器を活用し、中国を牽制する動きを強化
2年前、全中国を席巻した「白紙運動(革命)」は中共執政以来数少ない抗議成功例となったが、今もなお大勢の若い抗議者が投獄され、あるいは行方不明になっている。
林芳正官房長官は26日の記者会見で、共同通信が生稲晃子外務政務官が参院議員就任後に靖国神社を参拝したとする記事を訂正したことに関し、「事実に基づかない報道がなされたことは極めて遺憾」と述べた。誤報は、日韓外交に影響を及ぼした可能性もある。
トランプ氏は、就任初日に合成麻薬「フェンタニル」の取引を巡る懸念を理由に中国からの輸入品に追加で10%の関税、不法移民問題をめぐりメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すと表明。