誘拐された娘と24年ぶりに再会=中国四川

四川省成都の男性は4月1日、24年前に誘拐された娘とやっと再会できた。中国メディア・封面新聞が報じた。

1994年1月8日夕方、果物の露天商を営んでいた王明清さんの店頭に急に複数の男女がやってきた。なかの一人が3元のバナナを100元の札で購入しようとした。両替のためその場を離れた王さんが戻ってきたら、店のそばで遊んでいた3歳の娘・啓風ちゃんの姿が消えていた。

それから、夫婦は娘を探すためにあちこちへ出向いた。2015年、手掛かりを掴もうと王さんはタクシーの運転手になった。乗客一人一人に娘の写真を見せ「この娘、知らないか」と聞いて、SNSで情報を拡散するよう頼んでいた。

ある日、啓風ちゃんはネットで写真と情報を目にした。義父母に育てられていたため、もしかしてと思って、王さんに連絡を取った。DNA判定の結果、親子関係が認められた。

中国メディア・中国ラジオ網2013年の報道によると、毎年、行方不明の児童は20万人に上っており、その中の0・1%だけが親元に戻されている。行方不明の児童の情報を提供するウェブサイト「宝貝回家」(家に帰ろう、私の宝物)は、都市部の街頭で物乞いをしている児童のほとんどが誘拐された児童だと指摘した。誘拐された後、犯罪組織に身を売られ、足や手を折られるなど身障者となっている児童もいる。物乞いで得た収入は犯罪組織に上納している。また、一部の女の子は貧しい山奥に売られ、成長したら育ててくれた家の息子と結婚させられる。

 (翻訳編集・李沐恩)

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