イタリア連立協議、大統領が調停役指名する可能性=関係筋

[ローマ 11日 ロイター] – 関係筋によると、イタリアのマッタレッラ大統領は、連立政権樹立に向けた打開策で合意できずにいる各政党間の調停役を担う人物を指名する可能性がある。

同大統領は12─13日に各政党と第2回目の連立協議を行う。

3月4日に行われた総選挙ではどの政党も過半数に達しないハングパーラメントとなった。五つ星運動が単独で第1党に躍進した一方、極右政党「同盟」率いる右派連合が最大勢力となった。

関係筋は、各政党がマッタレッラ大統領との協議で予想通り妥協しない姿勢を維持した場合、大統領の次の一手は、調停に向けてより柔軟な非公式協議を行う誰かを指名することかもしれないと語った。

大統領は、上下院の議長や憲法裁判所の判事といった重要な機関での職務を担う人物を指名する可能性がある。

関係筋らは、今月行われる南部モリーゼ州と北部フリウリ・ベネチア・ジュリア州での地方選までに協議の行き詰まりが打開される可能性は低いとみている。

五つ星運動はモリーゼ州を制することに期待を寄せており、同盟はフリウリ・ベネチア・ジュリア州で圧勝する見通し。そのため、両政党とも選挙戦中の妥協に消極的なようだ。

五つ星運動のディ・マイオ党首は、独連立政権が結んだような政策合意を同盟か中道左派の民主党(PD)とまとめる案を支持しているが、同盟、PDともこれまでのところ、この提案を拒否している。

関連記事
米司法省はトランプ次期大統領の4つの重罪起訴を撤回へ。背景には現職大統領の起訴回避慣例が。ロシアはトランプ氏の和平案に注目し、対立の終結を期待。ウクライナとの和平条件の溝が深まる一方で、米国政治が戦争の動向に影響を与える可能性が示唆されている
米軍は台湾海峡を含むインド太平洋地域で分散配置を推進。HIMARSや空母を南西諸島やフィリピンに展開し、脅威に対応。3隻の空母や最新兵器を活用し、中国を牽制する動きを強化
2年前、全中国を席巻した「白紙運動(革命)」は中共執政以来数少ない抗議成功例となったが、今もなお大勢の若い抗議者が投獄され、あるいは行方不明になっている。
林芳正官房長官は26日の記者会見で、共同通信が生稲晃子外務政務官が参院議員就任後に靖国神社を参拝したとする記事を訂正したことに関し、「事実に基づかない報道がなされたことは極めて遺憾」と述べた。誤報は、日韓外交に影響を及ぼした可能性もある。
トランプ氏は、就任初日に合成麻薬「フェンタニル」の取引を巡る懸念を理由に中国からの輸入品に追加で10%の関税、不法移民問題をめぐりメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すと表明。