米国務長官指名のポンペオ氏、上院外交委が反対も
[ワシントン 18日 ロイター] – 米国務長官に指名されたポンペオ中央情報局(CIA)長官が、議会上院外交委員会の反対にあう可能性が高まっている。
外交委員会の民主党トップ、ロバート・メネンデス氏は18日、ポンペオ氏の指名に反対する考えを表明した。
メネンデス氏は講演で、トランプ政権や特にポンペオ氏には、外交政策全般にわたり戦略的視点が欠けているとの認識を示した。
ポンペオ氏が自身と北朝鮮情勢を話し合った際、訪朝について明かさなかったと指摘。2016年大統領選におけるトランプ陣営のロシア共謀疑惑を巡る連邦当局の捜査についても口が重かったという。
上院外交委員会は共和党議員11人、民主党議員10人で構成される。共和党のポール議員が指名に反対する意向を示しているため、承認には民主党議員の票が必要になる。民主党メンバーのうち9人は反対する考えを示し、残りの1人はまだ決めていない。
ポンペオ氏は、仮に上院外交委員会の承認を得られなくても、上院本会議の承認を経て国務長官に就任することができる。ただ、外交委員会での投票結果の公表が始まった1920年代以降、同委員会で否決された候補が国務長官に就任したケースはない。ポンペオ氏の支持者によると、上院本会議の採決はうまくいけば賛成が反対を若干上回る見込みという。
共和党のコットン上院議員は、トランプ大統領が2016年の選挙で勝利した州のうち、今年の中間選挙で改選される州の民主党議員に対し、ポンペオ氏の承認に反対すれば苦境に追い込まれると警告し、賛成票を投じるよう圧力を掛けた。
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