米国、イラン核合意の再交渉求めず 補完目指す=核不拡散特別代表

[ジュネーブ 25日 ロイター] – 米国のクリストファー・フォード核不拡散特別代表は25日、イランが2015年に欧米など6カ国と結んだ核合意について、米国は再交渉は求めておらず、同合意から離脱せずに、現行の合意内容を補完することで欠点を補いたいと考えていると述べた。

イラン核合意については、訪米中のマクロン仏大統領がトランプ米大統領と24日に行った会談で、同合意より強力な取り決めを目指す考えで一致。ただ、トランプ氏は現行の合意にとどまるか破棄するかは明確にしなかった。

ジュネーブで開かれている不拡散関連の会合に出席しているフォード氏は記者団に対し、「米国はイランの核問題に関する包括的共同作業計画(JCPOA)の再交渉、もしくは名称の変更は目指していない」とし、効果的に課題に対応するために「補完的な合意」を求めていると述べた。

その上で、イラン核合意の欠点を補完することは、北朝鮮を含む他の事案のモデルとなる可能性があるとの見方を示した。

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