【写真特集】スーダン国籍の難民が路上で刃物を振るう 英国各地で抗議デモが拡大

2026/06/12 更新: 2026/06/12

難民申請を経て難民認定を受けたスーダン国籍の男が6月8日深夜、英国北アイルランドの首府ベルファストの路上で刃物を持って人を襲い、1人が重傷を負った。この情報が広まると、北アイルランドおよび英国各地で反移民デモが相次ぎ、一部は暴力的な衝突へと発展した。

6月10日、30歳のスーダン国籍の容疑者ハーディー・アローディッドがベルファスト地方裁判所にビデオ出廷し初公判に臨んだ。審理の中で、40代の被害者スティーブン・オジルビーは左目を失明し右目にも損傷を受けたほか、頸部・背部に刺し傷、顔面にも重篤な裂傷があることが明らかになった。

事件は8日夜間に発生し、複数の通行人が制止に入り、警察が到着するまで容疑者を取り押さえた。

スターマー首相は今回の襲撃を「吐き気を催す行為」と断じ、路上での暴力行為は断じて容認できないと強調した。北アイルランド当局はテロ事件ではないと確認しつつも「重大事案」に指定した。

アローディッドは2023年にフランス・パリを経由してアイルランドのダブリンに入国し、その後北アイルランドに移動してベルファストで庇護申請を行った。同年に英国在留許可(有効期間5年)を取得し、事件当時は合法的な滞在資格を有していた。

この襲撃事件がSNSで急速に拡散すると、9日夜からベルファストで抗議活動が始まり、一部地域では暴動・放火に発展。複数の住宅と店舗が被害を受けた。警察は装甲車両と機動隊を投入し各地に防衛線を構築して事態収拾に当たったが、一部の路上では長時間にわたる対峙と封鎖が続いた。

今回の抗議の波は英国各地にも広がり、ロンドン、スコットランドのエジンバラ・グラスゴーでも小規模なデモが発生した。

容疑者の身元と公判の進展が明らかになるにつれ、英国の移民政策・庇護制度・公共安全をめぐる議論が広く巻き起こっている。

2026年6月10日、北アイルランド・アントリム州マラスク地区(Mallusk)で、大勢の抗議者がチムニー・コーナー・ホテル付近に集結し車両と建物に放火。警察が高圧放水銃で消火活動を行った(Charles McQuillan/Getty Images)
2026年6月10日、北アイルランド・アントリム州マラスク地区(Mallusk)で、大勢の抗議者がチムニー・コーナー・ホテル付近に集結し車両と建物に放火。警察および警察車両が現場で秩序維持にあたった(Charles McQuillan/Getty Images)
2026年6月10日、北アイルランド・アントリム州マラスク地区(Mallusk)で、大勢の抗議者がチムニー・コーナー・ホテル付近に集結し車両と建物に放火。警察および警察車両が現場で秩序維持にあたった(Charles McQuillan/Getty Images)
2026年6月10日、北アイルランド・アントリム州マラスク地区(Mallusk)で、大勢の抗議者がチムニー・コーナー・ホテル付近に集結し車両と建物に放火。警察および警察車両が現場で秩序維持にあたった(Charles McQuillan/Getty Images)
2026年6月10日、北アイルランド・アントリム州マラスク地区(Mallusk)で、大勢の抗議者がチムニー・コーナー・ホテル付近に集結し車両と建物に放火。警察および警察車両が現場で秩序維持にあたった(Charles McQuillan/Getty Images)
2026年6月10日、北アイルランド・アントリム州マラスク地区(Mallusk)で、大勢の抗議者がチムニー・コーナー・ホテル付近に集結し車両と建物に放火。警察および警察車両が現場で秩序維持にあたった(Charles McQuillan/Getty Images)
2026年6月10日、北アイルランド・ベルファストで、焼け落ちた車両と建物の前に人々が立っている。8日夜に移民による刃物を使った襲撃事件が発生し40代の男性が重傷を負った後、夜間抗議活動が始まり暴力的事態に発展した(Paul Faith/AFP via Getty Images)
2026年6月10日、北アイルランド・ベルファストで反移民デモが発生し、警察が現場に駆けつけた(Charles McQuillan/Getty Images)
2026年6月10日、北アイルランド・ベルファストで反移民デモが発生し、警察が現場に駆けつけた。写真は抗議者によって焼かれたバス(Paul Faith/AFP via Getty Images)
2026年6月10日、北アイルランド・ベルファストで、自転車の人が焼け焦げたグライダー急行バスの横を通り過ぎた(Paul Faith/AFP via Getty Images)
2026年6月10日、北アイルランド・ベルファストで反移民デモが発生し、警察が現場に駆けつけた。8日夜の移民による刃物を使った襲撃で40代の男性が重傷を負った後、夜間抗議活動が暴力的事態に発展した。写真では移民が住む住宅が抗議者によって放火されている(Paul Faith/AFP via Getty Images)
2026年6月9日夜、北アイルランド・ベルファスト市内サンディ・ロウ地区(Sandy Row)の建物が放火された(Paul Faith/AFP via Getty Images)
2026年6月9日夜、大勢の抗議者が北アイルランド東ベルファストのニュータウナーズ・ロード(Newtownards Road)に集結し、前方でバスが放火された。(Paul Faith/AFP via Getty Images)
2026年6月9日、北アイルランド・ベルファストのダンケアン・ガーデンズ(Duncairn Gardens)で、覆面をした若者のグループが燃え盛るバリケードの前に集まった(Charles McQuillan/Getty Images)
2026年6月9日、北アイルランド・ベルファストのダンケアン・ガーデンズ(Duncairn Gardens)で、覆面をした若者のグループが燃え盛るバリケードの前に集まった(Charles McQuillan/Getty Images)
2026年6月9日、北アイルランド・ベルファストのサンディ・ロウ地区(Sandy Row)で、抗議者が警察車両に向けて石を投げた。(Charles McQuillan/Getty Images)
張雨霏
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