イギリス・ロンドンで大規模反不法移民デモ 移民政策と言論の自由めぐり11万人超が抗議

2025/09/14 更新: 2025/09/28

ロンドンで9月13日、大規模な反不法移民デモ「ユナイト・ザ・キングダム(王国を一つに)」が発生。参加者は政府の移民政策と言論の自由への懸念を表明、11万人以上が抗議行動に加わった。参加者たちは、9月10日に命を落としたアメリカ保守派の若き活動家チャーリー・カーク(Charlie Kirk)氏に敬意を表し、大きな写真や肖像、あるいは彼を支持する標語を掲げていた。

主催者は、このデモの目的を「言論の自由の擁護」と明言し、同時に英国の伝統と文化を守るための戦いであることを強調した。

会場ではカーク氏に捧げる映像が上映され、場内全体に追悼の雰囲気が広がった。主催者のロビンソン氏は、歓声を上げる群衆に向かって「彼は勇気と信念によって一世代の若者を鼓舞した」と語った。群衆は一斉にカーク氏の名を叫び、その場は熱気に包まれた。ロビンソン氏は今週初め、自身のソーシャルメディアに「チャーリー・カーク氏を記念し、自由を守るために我々は13日に立ち上がる」と投稿していた。

抗議者らは英国連合旗や赤白のイングランド・セントジョージ旗を掲げ、「我々の国を取り戻そう」と叫びながらロンドン中心部を行進した。「彼らを帰国させよう」と記された標語も掲げられ、アメリカやイスラエルの国旗を手にする人々の姿も見られた。さらに、トランプ米国大統領のスローガン「Make America Great Again(MAGA)」の帽子をかぶった参加者も目立った。

2025年9月13日、イギリス・ロンドンで大規模な反不法移民デモ「ユナイト・ザ・キングダム(王国を一つに)」が開催された。本デモの主な訴えは、言論の自由の擁護および左派政権の移民政策に対する抗議であった。(Christopher Furlong/Getty Images)
(Christopher Furlong/Getty Images)
ロンドンで9月13日、大規模な反不法移民デモが発生。参加者は政府の移民政策と言論の自由への懸念を表明、11万人以上が抗議行動に加わった。参加者たちは、9月10日に命を落としたアメリカ保守派の若き活動家チャーリー・カーク(Charlie Kirk)氏に敬意を表し、大きな写真や肖像、あるいは彼を支持する標語を掲げていた。(Christopher Furlong/Getty Images)

警察当局は参加者数を約11万人と推計したが、主催者側は「100万人以上」と主張している。

テスラおよびスペースXのCEOイーロン・マスク氏はビデオ通話を通じてロンドンのデモに声援を送り、左派政党を強く批判した。マスク氏は「左派による暴力的行為を見てほしい。我々の友人チャーリー・カークが今週、非情にも命を奪われた。にもかかわらず左派はそれを公然と祝っている。彼らはまさに人命を軽視する集団である」と述べた。

今回の大規模デモは、イギリス国内で移民問題をめぐり与野党間の激しい論争が続く中で行われた。背景には、大量の不法移民が過積載の船でイギリス海峡を渡り、適切な許可を得ずに入国している現状がある。

デモ映像

張雨霏
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