米国土安保長官が辞任検討、国境管理巡り大統領が非難=NYT
[ワシントン 10日 ロイター] – ニールセン米国土安全保障長官が、9日の閣議でトランプ大統領から批判された後、辞任寸前だと周囲にもらしていたことが分かった。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が10日、当局者などの情報として伝えた。
当局者2人が同紙に明らかにしたところによると、ニールセン長官は辞表を用意したものの、提出はしていない。
トランプ大統領は閣議で、国境管理ができていないとして長官を批判したという。
政権高官の1人もロイターに対してこれを確認し、大統領は長官を激しく非難したと述べた。
国土安保省の報道官は、NYTの報道は「誤り」だとした。
ホワイトハウスは、トランプ大統領がニールセン長官を非難したかどうかや、長官が辞表を書いたかどうか、大統領が引き続き長官を信頼しているかどうかなどについて、コメントを控えた。
ニールセン長官は10日、「既存の抜け穴や議会の対応の欠如により、国境管理や国民の安全確保が完全にできていない」という大統領のいらだちを共有しているとの声明を発表した。辞任の意向には言及しなかった。
閣議に出席した当局者の1人がNYTに明らかにしたところによると、トランプ大統領は不法移民の入国阻止に向けた取り組みが前進していないことを巡り、政権チーム全体を非難した。
NYTによると、トランプ氏は、不法入国した家族について親と子を離れ離れにするよう指令を出すことにニールセン長官や国土安保省当局者らが反対していると考えている。
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