メルケル独首相、中国訪問で相互市場アクセスや知的財産権を協議へ

[ベルリン 19日 ロイター] – ドイツのメルケル首相は24─25日に予定する中国訪問について、相互の市場アクセスや知的財産権保護など貿易問題について協議するとの方針を明らかにした。

首相は19日に放送された毎週恒例のビデオ演説で、両国は世界貿易機関(WTO)のルールを認識しており、保護主義的な貿易政策による成長への悪影響が懸念される中で、多国間自由貿易の拡大を推進すると表明した。

協議では、法の原則や相互の市場への平等なアクセス確保などの重要な問題も主要な議題になるとした。

ドイツ企業は中国市場への参入障壁や知的財産権侵害などについて長年、不満を示してきた。

独政府報道官が18日に明らかにしたところによると、メルケル首相は今回の訪中で、習近平国家主席や李克強首相と会談する。また、複数の主要IT(情報技術)企業が拠点を置く深センにも立ち寄る。

メルケル首相は、「多くのドイツ企業が拠点や生産施設を置く、活力に満ちた都市を訪問することは興味深い」と述べた。

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