原油先物は大幅安、サウジ・ロシア・米の増産見通しで

[シンガポール 28日 ロイター] – アジア時間28日午前の取引で、原油先物は大幅安。原油需要が堅調な中での供給懸念に対応するため、サウジアラビア、ロシア、米国の3大産油国の増産見通しが背景にある。

0100GMT(日本時間午前10時)過ぎの時点で、米WTI原油先物<CLc1>は2%超急落し、1バレル=66.30ドル。

北海ブレント先物<LCOc1>も1%超下げ、同75.38ドル。

石油輸出国機構(OPEC)を事実上代表するサウジアラビアとOPEC非加盟の産油国であるロシアは25日、両国のエネルギー相が協調減産の緩和を協議中だと表明。協調減産に合意した産油国の原油生産を日量100万バレル(bpd)程度引き上げることを協議しているもよう。

一方、米国の原油生産にも減速の兆しは見られない。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが公表した25日終了週の国内石油掘削リグ稼働数は前週比15基増の859基で、2015年3月以来の高水準だった。

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