大阪の飲食店から中国人追い出す騒動 中国でも注目

大阪の焼き肉をチェーン店で食事をした中国人観光客2人が追い出された騒動は、中国で大きく注目されている。

中国版ツイッター微博3日の投稿によると、中国人女性は姉と焼肉店で食事した際、店長に「ののしられた」と訴えた。騒ぎの一部始終を女性が撮影し、動画は他のネットユーザーを通じて微博に掲載された。

動画では、店員の男性はレジで「もうええわ、もう帰ってください」と退店を促した。さらに「あんな汚い食べ方をしたのを見たことがない。もうむちゃくちゃ」とかなり怒っている様子だった。動画の騒動について女性と微信(ウィーチャット)でのやりとりも公開された。(食べ方が汚いと言われ)「外国人について特別な規定があるのかと店長との話し合いを希望した」「なぜ隣の日本人客への対応とこれほど違うのか」などが書かれた。

微博での投稿を受け、フジテレビが店を取材した。店側は女性二人は90分の時間制限がある「食べ放題」を注文し、時間をオーバーしたため、精算するよう促したが、帰る様子はなかったと主張した。やっとレジに移動したら、女性は店員を撮影しようとし、店側は撮影をやめるようにと双方30分にわたり押し問答が続いた。最後に、店側はお金は要らないから帰りなさいと発言した。食べ方が汚いというのはエビの殻を床に落としていたためだという。

これについて、女性側は食事中、中国語を話していたから、反感を買ってしまったと主張する。ネットユーザーの間では、店側の対応がプロとして失格との意見もある一方、「日本のレストランで多くの中国人が食事をしている。なぜこの二人が追い出されたのか、自分で考えるべきだ」と女性に反省を促す書き込みが多く見受けられた。

どういう食べ方をすればここまで怒られるかも話題になった。「お金がいらないとまで言わせた。どんな食べ方をしていたのか知りたい」「中国の食べ放題でもたくさん食べ残す人がいる」「普段もピーナツの殻やスイカの種を床に捨てているから、想像できる」

亞洲通信の徐静波氏は自身のウィーチャット公式アカウントで、女性二人は肉をたくさん注文したが、多くを残してしまい、肉の上に使用済みのお皿を載せたりして、テーブルはかなりの惨状だった、と説明した。同氏は「来日20年、数え切れないほどのレストランで食事したが、追い出されることは一度もない」と女性客に原因があると示唆した。騒動が起きた原因について、「日本は食べ物を大事にする習慣がある。食べ物を粗末にする人は道徳と品性に問題があると思われてしまう。エビの殻を床に捨てる人を見ると、劣等民族の言葉が頭を過ぎるのだろう」と分析し、「経済の発展に道徳が追いつく必要がある」と呼びかけた。

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