米国在台協会、新庁舎落成式に米国務次官補が出席 中国反発も

[台北 12日 ロイター] – 台湾にある米代表機関、米国在台協会(AIT)台北事務所の新庁舎落成式が12日に行われる。

米国と台湾は外交関係がなく、AITが事実上、大使館の役割を担うが、「1つの中国」の原則を掲げる中国の反発を招く可能性がある。

米国からはロイス米国務次官補(教育・文化担当)とハーパー議員が出席する。台湾の蔡英文総統もスピーチを行う見通し。

中国の環球時報は12日、中国は台湾と米国による挑発行為に対し警告する必要があると伝えた。

同紙はAITの新庁舎落成について論説で、「本土は、台湾当局に対する抑止力を引き続き高め、米国は台湾の救済者になれないことを認識させる必要がある」と主張した。

2016年の蔡英文政権発足以降、中国は台湾に対する敵対姿勢を強めている。中国は蔡氏が中国からの正式な独立を目指していると警戒しており、台湾周辺で軍事演習を行うなど、軍事的圧力を強めている。

一方台湾は、防衛力を強化するため、より高度な軍装備品を輸入できるよう米国に働きかけている。

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