プーチン大統領10日余り公の場に姿見せず クレムリン写真公開も疑念残る

2026/02/18 更新: 2026/02/18

ロシアのプーチン大統領は2月5日に演説して以来、10日余り公の場に姿を見せていない。健康状態を巡り憶測が広がっている。ロシア政府は16日、プーチン氏が地方の州知事と面会したとする写真を公開し、憶測を打ち消す狙いだとされる。

プレスリリースによると、プーチン氏は16日、オリョール州のクルイチコフ知事と会談したとされ、写真も複数公開された。

しかし、これらの写真やロシア当局が最近公開したプーチン氏の映像については、過去に撮影された可能性があるから、疑念は払えない。

プーチン氏はこれまでも数回、短期間公の場から姿を消したことがある。当局は明確な説明を行わないことが多く、健康不安説や死亡説などの臆測が広がってきた。国営メディアが報じた活動についても、替え玉が出席していたのではないかとの見方が出たことがある。

ロシアの独立系メディアも、プーチン氏の体調不良を報じたことがあるが、当局は健康状態を最重要の機密として扱い、公表していない。

先週末にドイツで開かれたミュンヘン安全保障会議で、ウクライナのゼレンスキー大統領はプーチン氏について「残された時間は多くない。神のご加護を。彼の寿命は尽きかけている」と述べた。さらに自分の方が若いと冗談を言った。

プーチン氏の健康状態は長年、国際メディアの関心を集めてきた。手の震えや足のけいれん、顔のむくみが見られたほか、公の場で机の端を強く握る様子が撮影されたこともある。

こうした様子からパーキンソン病を患っているとの見方も出ているが、ロシア当局は一貫して否定している。

昨年11月には、プーチン氏は両手が腫れて赤みを帯び、薄くしわのある皮膚の下に血管が浮き出ている様子が確認された。静脈の炎症などの可能性が指摘されている。

また、甲状腺がんや腹部腫瘍の治療を受けている、秘密裏に手術を受けたなどのうわさも繰り返し流れている。

新型コロナの流行期には、来訪者や側近との会談で極めて長いテーブルを使用していたことから、免疫機能の低下や治療中ではないかとの味方もあった。

英国のシンクタンク「王立国際問題研究所」ロシア・ユーラシア計画のキア・ジャイルズ上級研究員は「プーチン氏の健康状態は思わしくないのは周知のこと。長年彼を観察してきた者なら、体調にかなり波があることは一目瞭然だ」と指摘する。

そのうえで、時に「かなり病的に見える」ことがあり、顔のむくみが目立ち、演説が数分で終わることもあると述べた。かつては4時間に及ぶ演説を行い、上半身裸での乗馬や格闘技、釣り、狩猟などで健康ぶりを誇示していた時期もあったという。

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