韓国と北朝鮮、アジア大会の合同チーム結成で合意

[ソウル 18日 ロイター] – 韓国と北朝鮮は18日、今夏のアジア大会の開閉会式で統一の旗を掲げ合同入場行進することや、合同チームの結成で合意した。両国間の緊張が和らいでいる新たな兆しとなった。

両国は軍事境界線がある板門店で協議を開き、共同声明を出した。

韓国と北朝鮮はまた、1972年の南北共同声明の発表日である7月4日に合わせ、平壌でバスケットボールの親善大会を開催することでも合意した。

協議の議長を務めた韓国の全忠烈(チョン・チュンリョル)大韓体育会事務総長は記者会見で「スポーツを介した韓国・北朝鮮の関係改善や協力の重要性で見解が一致した」と発言。

入場行進では2月の平昌五輪同様、「コリア」と表した旗を用いる。大会はインドネシアで8月中旬から9月上旬にかけて開かれる。

全氏によると、韓国側はバスケットボールの親善大会で100人規模の代表団を派遣する見通し。そのうち約50人が選手と審判だという。大会は7月に平壌で開いた後、年内に韓国のソウルでも実施する。

こうした中、北朝鮮と米国の関係も改善している。両国は昨年、北朝鮮の核・ミサイル開発計画を巡り緊迫状態が続いたが、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は先週、トランプ米大統領とシンガポールで会い、初めての米朝首脳会談が実現した。

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