米副大統領、中南米歴訪で非合法移住に警告 「生命危険にさらす」

[ブラジリア 26日 ロイター] – 中南米を歴訪中のペンス米副大統領は26日、最初の訪問先であるブラジルで、米国への移住を考えている中米の人々に対し、「合法的に入国できないなら、最初から来るべきではない」と訴えた。

ホワイトハウス関係者によると、ペンス氏は米国の南側の国境での移民問題について協議するため、28日にグアテマラ、ホンジュラスの大統領およびエルサルバドルの副大統領とグアテマラで会談する予定。ニールセン米国土安全保障長官も協議に参加する。

ペンス氏はブラジルの首都ブラジリアで、「中米の人たちにメッセージがある。違法麻薬の密輸業者や人身売買業者が確保したルートで米国への入国を試みて、自らの、あるいは子供の生命を危険にさらすべきではない。合法的な入国が無理なら、最初から来るべきではない」と訴えた。

ペンス氏はこの日、ブラジルのテメル大統領と会談。両氏の声明によると、政治・経済の混乱で市民の国外流出が続いているベネズエラについて協議した。

ペンス氏は「ベネズエラの崩壊は人道的危機をもたらしている」と指摘。南米地域のベネズエラ移民に1000万ドル近い追加支援を行うと表明した。

テメル大統領は、ここ数週間で米国に入国し、親と引き離されて収容されているブラジル国籍の不法移民の子ども50人程度について、家族が帰国を希望するならブラジル政府が移送に協力することが可能と述べた。

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