米国、英国など同盟国に国防支出の拡大要請 NATO首脳会議控え

[ブリュッセル 3日 ロイター] – 米政権は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を前に、加盟国に国防支出の拡大を求める書簡を送った。軍事面で主要な同盟関係にある英国にも目標を上回る拡大を要請した。

ロイターが入手した6月12日付の書簡によると、マティス米国防長官は、ウィリアムソン英国防相に対し、英国はNATO加盟国の中で、国防費を対国内総生産(GDP)比2%とする目標を達成している数少ない国だとした上で、それだけでは十分ではないと指摘。グローバルな役割を担う英国には「域内の利益だけに関与する加盟国以上の国防支出が求められる」との見解を示した。

国防費について英国に「資金源を確保した明確で詳細な計画」を示すよう要請し、来週ブリュッセルで行われるNATO首脳会議での報告に期待を寄せた。

▶ 続きを読む
関連記事
台北101を見下ろす中国軍ドローン。 中国軍「ここまで来ている」? 実際に使われたのは、台湾側が公開している固定カメラ映像
今回の防衛予算計画について、日本の小泉進次郎防衛大臣は強い口調で説明した。 小泉進次郎防衛大臣「日本を取り巻く […]
トランプ米大統領:「諸君が想像する通り、我々は非常に困難な問題をいくつか抱えている。ネタニヤフ首相はおそらく、 […]
中国共産党軍は台湾周辺で大規模軍事演習「正義使命-2025」を実施し、30日、台湾海峡周辺海域に向けてロケット弾27発を発射した。
ロシアはウクライナによるプーチン大統領別邸への攻撃を主張し、和平交渉の立場を再検討すると表明。対するゼレンスキー氏は捏造だと反論した。トランプ次期米大統領が仲裁に動く中、領土や安全保障を巡る火種が燻っている