米中、報復関税でエスカレートなら話し合いつかなくなる=麻生財務相

[東京 6日 ロイター] – 麻生太郎財務相は6日の閣議後会見で、米トランプ政権が対中制裁関税を予定通り6日午後(日本時間)発動すると表明するなど米中貿易摩擦が激化している点について「世界経済の1番と2番と話し合いだから、いろいろ影響は出る」と指摘。「報復関税でエスカートすると話し合いがつかなくなる」と懸念を表明し、「しばらく見守っていかないといけない」と強調した。

<日米通商交渉、「米側が前に進む段階にない感じ」>

茂木敏充経済財政・再生相とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表による日米通商交渉の開催時期について、国会の会期が7月22日に延長される前の時期は「7月に開こうとしていた」が、「詳しく知らない」と述べた。米側が提出してくる資料が「3カ月前と同じものだった。(米国側に)スタッフがまだそろっていないこともあり、米国側が(交渉が)前に進む段階にない感じがする」とコメントした。

2017年度の税収増について、所得税のみが大きく伸びたバブル期と異なり、基幹3税が「そろって伸びている」として、「形としてよい方向に動いている」と指摘した。

(竹本能文)

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