中国深セン市のホテル、「米国人に25%の追加料金請求」報道を否定

[深セン(中国) 13日 ロイター] – 中国と米国の貿易戦争が激しさを増す中、米国人宿泊客に対し25%の追加料金を請求すると報じられた中国南部・深セン市のホテルは13日、「われわれは全ての宿泊客を平等にもてなす」として、報道内容を否定した。

ただ、3人のスタッフは匿名を条件にロイターに対し、12日時点で差別的な料金ポリシーがホテルに掲示されていたが、その後撤去されたと証言した。

中国共産党機関紙・人民日報系列の国際版タブロイド紙「環球時報」は12日、「モダン・クラシック・ホテル・グループ」が米国人に追加料金を請求するとの通知を自社ホテルに掲示した、と報じた。

同紙がホテルの広報担当者ヤン氏の話として伝えたところによると、掲示されたのは6日だという。

ホテルのフロントオフィスマネジャー、バイ・ルル氏はロイターに対し「どこからこのニュースが出たのかさっぱり分からない」と報道を否定。「われわれがあるタイプの宿泊客に対して別の宿泊客よりも高い料金を請求することはない」と述べた。今のところホテルに米国人宿泊客は滞在していないと付け加えた。

しかし、別のスタッフは匿名を条件に「米国人は25%の追加料金がかかるとの通知が昨日は掲示してあった」と語った。

環球時報によると、ホテルの広報担当者ヤン氏は「(自分の上司は)米国が中国に対して絶え間なく関税を課そうとしていることについて心底怒っている」と語った。

同紙は、米国による対中追加関税によって「米国に対する中国の世論が一段と敏感になっている」とした。

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