対米関係に圧力、深化へ取り組む=ドイツ首相

[ベルリン 20日 ロイター] – ドイツのメルケル首相は、対米関係が「圧力にさらされている」と指摘する一方、必要不可欠として深化に向け取り組む方針を表明した。世界秩序をもたらす存在として、米国に頼ることはもはやできないとの認識も示した。

記者会見でトランプ大統領との関係について問われると、「さまざまな価値や通常の枠組みが現時点で強い圧力にさらされていると言える」と指摘。「ただ、米大統領を含む大西洋をまたいだ関係は必要不可欠で、醸成していく」と述べた。

米国の輸入車関税の可能性について「世界中の多くの人々の繁栄に対する現実の脅威」と指摘した。

対米交渉が物別れに終わって、世界貿易機関(WTO)規則に適合する場合には、欧州連合(EU)が対抗措置を講じることは可能だが、「はるかに事態が悪化した場合の解決策」との認識も示した。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

関連記事
5月27日、世界保健機関(WHO)は年次世界保健総会(WHA)を開催する。アントニー・ブリンケン米国務長官は5月1日(水)、台湾にオブザーバーとして会議に参加するよう強く求めた。
4月23日、チェコ下院議会で法輪功迫害に関する公聴会が開かれた。プラツニク保健副外相は「法輪功学習者に対する臓器収奪は我が国だけでなく、世界中の議会で非難されている。到底容認できない行為だ」と強く述べた。
中国共産党(中共)がロシアに供給する半導体などのハイテク製品のサプライチェーンにおいて、香港が重要なリンクになっていることを示す証拠は大量にある。2022年2月24日、ロシアがウクライナへの本格的な軍事侵攻を開始して以来、香港で「ロシア」を社名に含む新規登録企業が急増した。
4月29日、テキサス大学オースティン校にテントを張っていた親パレスチナ派デモ参加者を、警察当局が逮捕し始めた。
米国とフィリピンが、南シナ海で初めて肩を並べて行った共同軍事演習の最中、4月30日に中共の海警船が、同海域でフィリピンの船舶に再度危険な干渉を行(おこな)った。中共は以前から、南シナ海でフィリピンの船舶に対して干渉を繰り返し、国際社会から批判を受けている。