「15分待てば入国可能」でも中国代表団が帰国 中台が対立

先月、国際会議のために台湾を訪れた中国代表団は入国せず、そのまま引き返した問題をめぐって、中台双方の言い分は真っ向から対立している。中国側は台湾が「邪魔した」と批判したのに対して、台湾は中国側が必要な情報を事前に提供しなかったと反論した。

アジア太平洋経済協力(APEC)は7月19日から20日の日程で、台北で、人工知能やブロック・チェーン技術や金融サービス・テクノロジーなどに関する「デジタル・イノベーション・フォーラム」を開催した。APEC加盟国の政府関係者や世界各国ハイテク企業担当者2500人が出席。

台湾メディア「蘋果日報」(7月31日付)によると、台湾政府は準備初期から、中国側と日程調整などで意思疎通を図った。しかし、中国側が4人の出席者に関する情報の提出を遅らせていた。中国当局は開催直前、中国代表団が台北行きの飛行機に搭乗してから、はじめて出席者の到着情報などを台湾側に連絡した。このため、代表団が台湾に到着後、直ちに入国できなかった。

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