イラン海軍が演習実施、年次演習を前倒しか=米当局者

[ワシントン 3日 ロイター] – 複数の米当局者は2日、イランがペルシャ湾で海軍の軍事演習を開始したとの見方を示した。米政府との緊張が高まる中、年次演習の時期を前倒ししたとみられる。

米当局者の一人は、演習には小型も含めて100隻以上の艦船が参加する可能性があると述べた。別の当局者によると、演習は今週中に終了する見込み。

両国の関係は、トランプ米政権がイラン核合意離脱と対イラン制裁の再開を決定したことで悪化。イランの高官などはこれまで、イラン産原油の禁輸を各国に呼び掛けている米政府の攻勢に容易には屈しないとの立場を示している。

米中央軍は1日、ホルムズ海峡を含む地域でイラン海軍の作戦行動が活発化していることを確認。ビル・アーバン報道官は「状況を注意深く見守っており、引き続き公海での航行の自由、交易の自由を確保するためにパートナー諸国と協力する」と述べた。

ホルムズ海峡は、イラン革命防衛隊が封鎖する可能性を警告している原油輸送の大動脈。

中央軍は2日は状況のアップデートは行わなかった。

米当局者は、イラン海軍の作戦行動は海上での商業的な活動に影響は及ぼしていないようだと述べた。

匿名の米当局者らはロイターに対し、軍事演習は米政府にメッセージを送る目的で行われているようだと語った。

ただイラン側は軍事演習に注意を向けようとはしておらず、当局は演習についてはまだ言及していない。

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