マルタに難民救助船が寄港へ、EU5カ国が難民受け入れ合意

[バレッタ/マドリード 14日 ロイター] – 地中海の小国マルタは14日、141人の難民を救助した民間船アクエリアス号の寄港を許可すると発表した。船は4日にわたって地中海沿岸諸国から寄港を拒否されていたが、欧州連合(EU)の5カ国がこのほど難民受け入れに合意した。

アクエリアス号はNGOの「SOSメディテラネ」と国境なき医師団(MSF)が共同運航しており、リビア沖で難民を救助。スペインのカルボ副首相によると、フランス、ドイツ、ルクセンブルク、ポルトガル、スペインの5カ国が、別途マルタに到着した難民と併せて最終的に255人を分担して受け入れる。

副首相はイタリアも一部難民を受け入れるだろうと述べたが、同国のサルビーニ内相はツイッターに「イタリアはだめだ。わが国はもう十分にやっている」と投稿した。

フランス大統領府は「決定は人道上の緊急性に鑑みて下され、危機の繰り返しを避けるため、持続的な仕組みを設けることの重要性を浮き彫りにした」との声明を出した。

EUは6月の首脳会議で難民・移民問題で合意したが、アクエリアス号の一件で根強い対立が明らかになった。

 8月14日、地中海の小国マルタは、141人の難民を救助した民間船アクエリアス号の寄港を許可すると発表。写真はアクエリアス号に救助された難民たち(2018年 ロイター/Guglielmo Mangiapane)

 8月14日、地中海の小国マルタは、141人の難民を救助した民間船アクエリアス号の寄港を許可すると発表。写真はアクエリアス号に救助された難民たち(2018年 ロイター/Guglielmo Mangiapane)

 8月14日、地中海の小国マルタは、141人の難民を救助した民間船アクエリアス号の寄港を許可すると発表。写真はアクエリアス号に救助された難民たち(2018年 ロイター/Guglielmo Mangiapane)

 8月14日、地中海の小国マルタは、141人の難民を救助した民間船アクエリアス号の寄港を許可すると発表。写真はアクエリアス号に救助された難民たち(2018年 ロイター/Guglielmo Mangiapane)
関連記事
4月29日、テキサス大学オースティン校にテントを張っていた親パレスチナ派デモ参加者を、警察当局が逮捕し始めた。
米国とフィリピンが、南シナ海で初めて肩を並べて行った共同軍事演習の最中、4月30日に中共の海警船が、同海域でフィリピンの船舶に再度危険な干渉を行(おこな)った。中共は以前から、南シナ海でフィリピンの船舶に対して干渉を繰り返し、国際社会から批判を受けている。
今年11月に迫る米大統領選で勝利した場合、トランプ氏は数百万人の不法移民の強制送還や中国製品の関税強化、議会議事堂事件で起訴された人々の恩赦を行うと米誌タイムのインタビューで語った。
米国連邦大法院で、ドナルド・トランプ前大統領に対して一定レベルの免責特権は適用可能かもしれないという前向きな解釈が出た。これは、任期中に適用された容疑に関して「絶対的な免責特権」を要求していたトランプ側の主張に対して懐疑的だった従来の立場から少し緩和されたものだ。
北米全土の大学生の間で、ハマスへの支持とパレスチナ人の幸福への懸念が急激に高まっている。ほとんどの学生にとって、それは地球の裏側にいる人々と密接なつながりがあるからではない。学業をなげうってまで過激主義に傾倒するのはなぜだろうか。