アナン元国連事務総長が死去、2001年にノーベル平和賞

[アクラ/ジュネーブ 18日 ロイター] – 1997─2006年に国連事務総長を務め、01年にノーベル平和賞を受賞したコフィ・アナン氏が18日、スイスで死去した。80歳だった。同氏の財団によると、同氏は最後の日々を妻子に囲まれて過ごし、静かに息を引き取ったという。具体的な病名は明らかにされていない。

ガーナ出身のアナン氏は、一線の職員からトップに上り詰め、事務総長を2期務めた。2001年には国連改革と人権保護への貢献が評価され、国連とともにノーベル平和賞を受賞。03年に始まった米国主導のイラク攻撃には一貫して反対した。引退後はスイスに居住していた。

国連のグテレス現事務総長は18日、声明文を発表し、「コフィ・アナン氏は国連そのものだった。比類のない威厳と決意をもって国連を新たなミレニアムへと導いた」などと述べ、アナン氏の功績をたたえた。

米大統領経験者らも相次いでアナン氏に賛辞を贈った。ブッシュ(子)元大統領がアナン氏について「穏やかな人柄で、国連の精力的なリーダーだった」と振り返ったほか、前大統領のオバマ氏も「国連の使命を体現した外交官であり、そして人道主義者だった」と語った。

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