トランプ米大統領、司法長官を批判 弾劾なら「市場はクラッシュ」

[ワシントン 23日 ロイター] – トランプ米大統領は23日放映されたTVインタビューで、有罪評決を受けた自身の元選対本部長ポール・マナフォート被告に同情を示し、セッションズ司法長官を批判した。ただ、司法省が所管する事項には介入しない考えを示した。

また、自身が弾劾されれば、「市場はクラッシュする」とけん制した。

マナフォート被告を巡っては、ロシアの米大統領選干渉疑惑を端緒にした捜査で起訴され、21日に脱税や銀行に対する詐欺などで有罪評決が下った。また同日には、トランプ大統領の元顧問弁護士マイケル・コーエン被告が、トランプ氏の指示で、大統領選挙中にトランプ氏との不倫関係を主張する女性2人に口止め料を支払ったことを認めた。

トランプ大統領は「フォックス・アンド・フレンズ」インタビューで、マナフォート被告に対する有罪評決の一部は「ワシントンDCのすべてのコンサルタント、すべてのロビイストも恐らくしていること」とし、同被告を擁護した。

一方、コーエン被告については「寝返り行為」と批判した。

Foxニューズの記者は前日、トランプ大統領がマナフォート被告の恩赦を検討する意向を示したと語っていたが、インタビューの中では、恩赦に関する言及はなかった。

さらに、トランプ氏は国内最高の法執行機関が腐敗しているとして、セッションズ氏を批判。「指名した司法長官が、まったく司法省の統制をとっていない」とし、「司法長官のポストに就任したにも関わらず、(大統領選に絡む捜査に)関与しないと表明した。どういった人間なのか?」と述べた。

同時に、司法省には「引き続き介入はしない。それがベストなことだろう」とした。

また、11月の中間選挙で民主党が下院を制した場合、同党が弾劾に動くと認識しているかと問われ、「偉大な仕事を成し遂げた者をどうやって弾劾するというのか」、「仮に弾劾されれば、市場はクラッシュする」と語った。

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