訪日外国人8月は災害で伸び鈍化、観光庁「マイナス影響を懸念」

[東京 19日 ロイター] – 日本政府観光局は19日、8月の訪日外国人客数が前年比4.1%増の257万8000人となり、8月としての過去最高を記録したと発表した。ただ、大阪府北部の地震や7月豪雨の影響で、前年比の伸びは7月に続き1桁にとどまった。

政府観光局によると、航空路線の拡充や訪日旅行プロモーションの効果などもあり全体としては前年を上回ったものの、地震や豪雨の影響により東アジアの一部からの訪日需要が抑えられ、訪日者数全体の伸びが鈍化した。7月の訪日者数は前年比5.6%増、6月までは2桁増が続いていた。

田端浩観光庁長官は会見で、自然災害が訪日客数へ与えるマイナスの影響の広がりを懸念しているとした上で、「訪日旅行客数の早急な回復に向け、全力で取り組みたい」と述べた。

9月の訪日旅行客の動向については、まだ具体的な数字は出ていないものの、台風による関西空港での被害や北海道地震の影響などで訪日旅行のキャンセルや手控えの動きが出ているとし「マイナスの影響を懸念している」と述べた。

1─8月の累計は2130万9000人となり、これまでで最も速いペースで2000万人を超えた。

*内容を追加しました。

(宮崎亜巳 編集:田中志保)

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