超党派の米議員、サウジ記者失跡でトランプ大統領に調査要請

[ワシントン 10日 ロイター] – サウジアラビアの反政府記者ジャマル・カショギ氏が先週2日にトルコのイスタンブールにあるサウジ領事館を訪問後に行方不明となっている問題で、米上院の共和・民主党の複数議員は10日、人権侵害に関与した当局者への制裁を視野に調査を行うようトランプ大統領に要請した。

上院外交委員会の共和党と民主党のそれぞれのトップであるボブ・コーカー議員とロバート・メネンデス議員および、歳出小委員会のグラム議員(共和党)とパトリック・リーヒ議員(民主党)は、トランプ氏への書簡で、人権侵害に関与した当局者への厳しい制裁を定めた法律「マグニッキー法」下での調査を求めた。

また、共和・民主党の18名の上院議員は、カショギ氏の失跡問題に米国が真剣に対応するようトランプ氏に求める書簡に署名した。上院関係者が明らかにした。

マグニッキー法は、拷問や裁判を行わない状態での長期抑留などの深刻な人権侵害に関与した当局者に制裁を科すかどうかの決定を書簡送付から120日以内に行うことを定めている。

2012年に制定されたマグニッキー法では、ロシア人弁護士セルゲイ・マグニツキー氏の獄中死に関与したロシア当局者にビザ発行禁止や資産凍結などの制裁が科せられた。マグニッキー氏は法執行機関と税務当局を舞台にした巨額横領事件を告発したが、2009年にモスクワの勾留施設で死亡した。2016年以降マグニッキー法は、人権侵害に関与した全ての国の当局者を対象としている。

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