ローマ法王の訪朝は「実現可能な夢」=韓国司教

[バチカン市 11日 ロイター] – 韓国の兪興植(ユ・フンシク)カトリック司教は11日、ローマ法王フランシスコの北朝鮮訪問は「実現可能な夢」であり、朝鮮半島和平に向けた大きな一歩になるとの考えを示した。

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は18日にローマ法王庁(バチカン)でフランシスコ法王と会談する予定で、その際、金正恩朝鮮労働党委員長による平壌への招請を伝えるとみられている。また17日にはサンピエトロ大聖堂で朝鮮半島の平和を願う特別ミサが行われ、文大統領が参列する。

同司教は、ローマで開催された世界代表司教会議(シノドス)に出席した際、「法王が(北朝鮮を)訪問すれば、朝鮮半島和平に向けた、大きな、質を伴う一歩になるだろう」と述べた。

ただ、人道関連活動で訪朝の経験を持つ同司教は、北朝鮮にはカトリック司祭がおらず、宗教の自由が必要と指摘。「訪朝の条件の話ではなく、何かをするには地ならしが要るということだ。地盤が整えば訪朝は可能になるだろう」と述べた。

現在北朝鮮に存在するカトリック信者数の情報はほとんどなく、複数の宗教関連団体は数百人から4000人程度と推計している。

司教は「種は育つ。その日がくれば、(法王の訪朝は)実現可能な夢になると確信している」と述べた。

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