日印、経済・軍事連携強化で合意

[東京 29日 ロイター] – 安倍晋三首相とインドのモディ首相は29日、日印首脳会談で経済・軍事連携の強化で合意した。

両氏は会談後の共同声明で外務・防衛担当閣僚協議を定期的に設けることを明らかにした。また、農業からデジタル技術、インドの鉄道計画・インフラへの投資など幅広い分野で協力する意向を示した。

両国はまた、750億ドル規模の通貨スワップ協定を結ぶほか、海軍の協力強化における合意にも至った。インド政府はスワップ協定について、外国為替・資本市場における信頼を改善する狙いだと説明した。協定の規模は、2014年に日印が結んだものよりも50%大きいと述べた。14年の協定は15年12月まで有効だった。

アジア圏において中国の力が増す中で日印関係は強化されてきた。日本は、西太平洋における中国の活動に懸念を示している。インドはインド洋における中国の影響を抑制したい意向だ。

ただ日印関係が強化される中でも、日本は中国との関係改善を試みている。安倍首相は前週に北京を訪れ、日中間の緊張緩和や経済協力の強化を狙って習近平国家主席や李克強首相と会談した。

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