中国輸入博、習主席が基調講演 欧米当局者「パフォーマンスよりも行動」
「中国国際輸入博覧会」(以下「輸入博」)が5日から中国・上海市で初開催された。習近平国家主席は開会式で、輸入関税の引き下げと市場アクセスの拡大を継続することを約束した。輸入博の開催にあたって、欧米当局者は不公正な貿易慣行を改めるには「パフォーマンスよりも具体的な行動が不可欠」と様子見ムードが広がっている。
今年は中国の「改革開放」路線実施40周年にあたる。習主席は今年5月、北京で開催された「一帯一路」国際協力サミットフォーラムにおいて、「市場開放の政策と行動を示すうえで重要なイベントだ」と輸入博の開催を発表した。それに対し、欧米主要国は口先だけの「改革開放」にとどまらないよう具体的行動を求めている。
北京政府が「主要国家から支持を得ている」と称するこの輸入博には、主要7カ国(G7)の首脳が全員欠席することとなると香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが29日報じた。
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