EU、米との通商協議加速目指す 年内にも欧州委に交渉指令

[ブリュッセル 9日 ロイター] – 2018年後半の欧州連合(EU)議長国を務めるオーストリアは9日、米国との貿易障壁削減に向けた協議の加速を目指し、今後数カ月間で欧州委員会に対する交渉指令をまとめる方針を明らかにした。

トランプ米大統領は7月、自動車を除く工業製品に対する貿易障壁の撤廃やエネルギー分野、規制面での協力など通商関係の改善についてEUと協議し、双方が交渉を進める間は自動車関税の発動を控えることで合意した。[nL4N1UL601]

オーストリアのシュラムベック経済相は、EU各国の貿易担当相の会合後、記者団に対し、EUは一定の時間を稼いだとした上で、「交渉のペースを加速させる」と言明。「準備作業によって年内および年明けに(交渉を担当する)欧州委員会に強固で明確な交渉指令を示すことができるよう、交渉の範囲や枠組みなどを検討する作業を完了する必要がある」と述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
米国とサウジアラビアが30年間にわたる民生用原子力協力協定に正式に署名した。同協定は同国のエネルギー転換にとって極めて重要視されている。その一方で中東地域全体で危険な核軍拡競争を引き起こすと懸念の声も上がる
米国務省は今月20日、キューバ政府が米国内の左派団体を支援するとともに、米政府中枢への浸透を図ってきたとする報告書を公表した。
欧州委員会は、中国EC大手の京東によるドイツ家電量販大手Ceconomy買収計画に異議告知書を送付した。外国補助によりEU市場の競争がゆがめられることが焦点となっている
フィリピンの首都マニラで22日、ASEAN関連外相会議が開かれ、南シナ海情勢が主要な議題となった。背景には中国とフィリピンの間で繰り返される海上の緊張がある。20日には、南シナ海で中国海警局とフィリピン海軍の要員が衝突している
EUは中国共産党の補助金や為替政策など非市場手段に直面し、従来の自由貿易ルールでは対応困難との指摘。ドイツの政策転換を背景に、対中貿易戦略の再構築が急務となっている