米有力議員、中国がジブチのコンテナ港管理権を得る可能性に警鐘

[ワシントン 13日 ロイター] – 米上院の有力議員2人は13日、アフリカ東部ジブチがアラブ首長国連邦(UAE)の会社と結んでいた国内コンテナターミナルの管理契約を打ち切った問題で、中国が同ターミナルの管理権を取得すれば軍事と政治の両面で悪影響があるとして警鐘を鳴らした。

共和党のマルコ・ルビオ議員と民主党のクリス・クーンズ議員はポンペオ国務長官とマティス国防長官に宛てた書簡で、ジブチ政府がドラエ・コンテナターミナルの管理を委託していたUAE拠点のDPワールド<DPW.DI>との契約を2月に打ち切り、9月に国の管理下に置いたことに懸念を表明。高水準な対中債務を抱えるジブチが中国の国有企業に同ターミナルの管理権を譲渡する可能性が高いとの報道は「さらに憂慮すべき」と訴えた。

同ターミナルを管理下に置けば、中国の東アフリカでの影響力が一層拡大することになると警告した。

トランプ大統領は中国からの経済的脅威に焦点を絞って対策を講じ、貿易摩擦の激化を招いたが、米議会の議員の多くは中国がもたらす安全保障上の脅威にも留意するよう政権側に求めている。

ジブチはスエズ運河につながる紅海の入り口に位置し、戦略的重要性が高い。中国は昨年、軍の初の海外拠点をジブチに開設している。中国の基地からわずか数キロ先には米軍基地もある。

3月に行われた米議会の公聴会で、米アフリカ軍のワルドハウザー司令官は、中国が同コンテナターミナルを管理下に置くことになれば米軍に「重大な」影響が及ぶと警告している。

関連記事
4月29日、最高裁は億万長者の起業家、イーロン・マスク氏の米証券取引委員会(SEC)との合意に対する異議申し立てを却下した。この合意は、法的監視機関がマスク氏のソーシャルメディアへの投稿を審査することを需めるものだ。
カナダの中国系教授が、中共が推進する先端技術と知的財産の窃取を目的とする「千人計画」に関わっており、これがカナダの国家安全にとって脅威になっている。
とんでもないおふざけと残酷なディストピアを力づくで押し付けようとする単一の方針が、これほど急速に地球全体を支配したことはない。2020年、コロナウイルスを封じ込めようとする無益な試みによって、これは起こった。
5月27日、世界保健機関(WHO)は年次世界保健総会(WHA)を開催する。アントニー・ブリンケン米国務長官は5月1日(水)、台湾にオブザーバーとして会議に参加するよう強く求めた。
4月23日、チェコ下院議会で法輪功迫害に関する公聴会が開かれた。プラツニク保健副外相は「法輪功学習者に対する臓器収奪は我が国だけでなく、世界中の議会で非難されている。到底容認できない行為だ」と強く述べた。