米「レームダック」議会再開、予算やロシア疑惑捜査など審議へ

[ワシントン 13日 ロイター] – 13日に再開された米議会では、政府機関の一部閉鎖を回避するための歳出案や移民対策、特別検察官によるロシア疑惑捜査などが審議される見通し。ただ、中間選挙の結果を受けた新勢力の議会が1月に始まるのを前に、レームダック(死に体)化が予想されている。

野党民主党と与党共和党の一部議員は、モラー特別検察官によるロシアの米大統領選介入疑惑捜査をトランプ大統領が妨害することを阻止する法案を歳出法案と一体化することを求めている。一方、トランプ大統領はメキシコとの国境沿いの壁建設費用が手当てされない場合は歳出法案を認めない考えを示している。

議会関係者や議員らは、歳出法案が今議会会期の焦点になると指摘。一部の予算が失効する12月7日までに両院で可決しなければ、国土安全保障省などの政府機関が閉鎖に追い込まれることになる。

民主党は先の中間選挙で下院の多数派を奪還。一方、共和党は上院の多数派を維持した。当選議員は1月の第1週に就任する。

1人の下院民主党議員側近は、選挙結果を受けて、トランプ氏が求める250億ドルの壁建設費用は実現の可能性が消えたと述べた。

会期中には、1月からの改選後議会の議長や各委員会の委員長も決まる見通し。民主党の下院トップを16年間務めてきたペロシ院内総務は11月28日に予定される非公開の党幹部選挙で下院議長に再び選出されることを目指している。

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