パキスタンの債務返済、中国よりIMFが先に=米財務次官

[ワシントン 27日 ロイター] – 米財務省のマルパス次官は27日、米上院外交委員会の公聴会で証言し、パキスタンは、中国から受けた融資の返済期限が来る前に、国際通貨基金(IMF)からの救済資金を返済する可能性が高いとの見解を示した。

次官はまた、パキスタン向けを含めた中国の融資について、トランプ政権は透明性を高めるよう強く求めていると語った。

パキスタンとIMFは2013年以降で2回目となる財政支援で交渉中。国内の報道によると、支援策は60億ドル規模で、合意は1月半ばごろと予想されている。

パキスタンのカーン首相は、膨張する国際収支赤字危機に対処するため、10月にIMFに支援を要請した。

マルパス次官は中国の対パキスタン融資について「多くのケースで、債務の条件を明らかにしていないことが問題の一つだ」と指摘。ただ「一般論としては、中国の債務の返済期限はIMFへの返済が済んだ後に到来すると考える」と述べた。

関連記事
8940億ドルの2025会計年度国防予算を議会が今後数週間で審議する予定だ。ロバート・ピーターズ氏は、ロシアの戦術核兵器の優位性は「最も緊急の注意を要する」と述べた。
ロシアが最近行った戦術核兵器使用の威嚇を一見すると軽視されがちだが、「ウクライナ国外」の英軍施設への攻撃という状況は、あからさまな警戒とまではいかないまでも、注目を集めるものだ。
バイデン政権は、イスラエルへの一部の軍需品の納入を遅らせている。ロイド・オースティン米国防長官は5月8日、上院歳出委員会の公聴会で、イスラエルによるガザ南部ラファ包囲の可能性を考慮し、国防総省がイスラエルへの武器輸送計画を一部見直していると発言した。
世界中で、授業中の携帯電話使用を禁止する学校が増加している。
有名なボクシングプロモーターであるドン・キングは、2024年の大統領選挙でドナルド・トランプ前大統領を支持している。トランプ前大統領は、大統領選挙キャンペーンを頓挫させる恐れのある一連の裁判に直面している。5月8日、92歳のキング氏はあるイベントで、トランプ前大統領に何か言うことはないかと尋ねられた。