サウジ、THAAD購入で米国と合意締結

[ワシントン 28日 ロイター] – 米国務省の報道官は28日、サウジアラビアが米防衛大手ロッキード・マーチン<LMT.N>製の新型迎撃ミサイルTHAAD(サード)の購入に関する総額150億ドルの合意を結んだと発表した。

国務省によると、両国の当局者らは26日に契約書類に署名した。売却されるのはTHAADの発射台44基とTHAAD用の迎撃ミサイルおよび関連装備品。

サウジ人記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件へのサウジ皇太子の関与を巡り懸念が強まる中、トランプ政権や米防衛業界はこのところ、サウジ向けの1100億ドル規模の軍事装備品輸出計画の一環であるTHAAD売却契約の締結に向けて働き掛けを積極化していた。

国務省の報道官は、THAADに関する交渉は2016年12月から続いていたが、妥結したと述べた。

サウジの当局者は前月、ロイターに対し、トランプ大統領が9月下旬にサウジのサルマン国王と電話会談した際、THAAD輸出について協議したと明らかにしていた。

国務省の報道官は、THAAD輸出合意は「イラン政権やイランが後ろ盾となっている過激派組織による弾道ミサイルの拡大する脅威に直面するサウジと湾岸地域の長期的な安全保障」を支援するものだと表明した。

THAAD輸出合意については米CNBCが最初に報じた。

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