スペイン州議選で極右政党が議席確保、民主化後初めて

[セビリア/マドリード 2日 ロイター] – スペイン南部アンダルシア自治州議会選(109議席)が2日、投開票され、極右政党ボックスが12議席を確保した。1970年代後半の民主化以降、スペインで極右政党が議会の議席を得るのは初めて。

開票率99.9%の段階で、社会労働党(PSOE)が第1党。同党は、長年にわたり州政権を握ってきたが、議席数は33に減少した。急進左派ポデモスなどの連合も17議席にとどまったことから、両勢力は過半数確保に苦慮するとみられる。

2番目に議席を確保した中道右派の国民党は、ボックスや中道右派の新興政党シウダダノスも含め、全ての党と協議すると表明した。ボックスとシウダダノスと連立を組めば、国民党は過半数を確保できる。

国民党、ボックス、およびシウダダノスは、アンダルシア州議会から社会労働党を追い出すと表明した。

一方、社会労働党は、主流派政党に対してボックスを阻止するよう呼びかけると共に、同党が12議席を確保したことは「非常に重大なことだ」と指摘した。

社会労働党のスサーナ・ディアス候補者は「欧州の他の地域や世界中で起きている現象がスペインにも広がり、アンダルシア議会でも起こっている」と懸念を示した。

欧州の中でも失業率が特に高いアンダルシア州は、アフリカから欧州を目指す移民が最初に上陸する地点となっている。

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