88歳の日本人ランナー、ホノルルマラソン約18時間で完走

米国ハワイで行われた第46回ホノルルマラソンで、日本から参加した88歳のランナーが17時間50分52秒で42.195キロを完走した。

ホノルルマラソンは9日午前5時(現地時間)にスタート。大会SNSアカウントによると、日本から参加した伊藤サダオさん(音訳、88)は風の強く吹くホノルル、ワイキキ、ハワイカイを走り抜けた。

道路左側を走る伊藤さん、自身のペースで完走を目指す(Honolulu marathon)

午後11時頃、あたりは闇に包まれていたが、伊藤さんの姿が見えるとゴール周辺のボランティアたちは歓声を上げた。伊藤さんは親指を立てて、テープを切った。完走を祝うメダルを受け取ったのち、現地メディアの取材に笑顔で答えた。

今回の大会には2万人が出場した。伊藤さんは、最後に完走したランナーだった。ホノルルマラソンは、完走までの締め切り時間を設けない数少ないマラソン大会。

ある大会参加者は、スタート地点で伊藤さんを見たとSNSに書き込んだ。「みんな彼のチャレンジ精神と前進する姿に拍手を送っていたよ、真のチャンピオンだ!」 大会運営者は「伊藤さんの偉業には感服しました。完走記録は2時間9分1秒から17時間50分52秒まで、これぞアロハ精神」とコメントした。

「なんという強さ、感動させられた。おめでとうございます!」「どうやったら17時間も走り続けられるの?」など伊藤さんの完走に驚嘆するコメントが相次いだ。

前回大会である第45回ホノルルマラソンでも、最後の完走者は日本人で、81歳の埼玉県志木市の林綾子さん。記録は16時間45分25秒だという。

(編集・佐渡道世)

関連記事
築200年の荒れ果てた家を購入し、5年かけて新しい命を吹き込んだ米国イリノイ州の夫婦は「それだけの価値があった […]
現代社会は、ストレスや様々な疾患に直面しており、多くの人々が健康への不安を抱えている状況にあります。しかし、私たちの身近な食材には、そんな不安を和らげる力を持つ意外なヒーローが存在します。それが「キャベツ」です。
SARS-CoV-2(新型コロナのウイルス名)のスパイクタンパク質が抗がん作用を妨げ、がんを促進する可能性があることが、最近発表されたブラウン大学による細胞研究のプレプリント(査読前原稿)で明らかになった。
台湾で最も歴史のある台南は、閩南(びんなん、福建省南部)系の古い建物や、和洋折衷の歴史建築などが多く残っていて […]
端午の節句に風に揺れる五色の鯉のぼりは、日本の風物詩の一つですが、その起源は古代中国の神話「鯉が龍門を飛ぶ(鯉の滝登り)」に由来します。この節句はもともと男の子の成長を祝う日とした伝統行事です。