9月末の家計の金融資産は1859兆円、前年比2.2%増=日銀資金循環統計

[東京 21日 ロイター] – 日銀が21日に発表した2018年7─9月期の資金循環統計によると、家計が保有する金融資産残高は9月末時点で前年比2.2%増の1859兆円となり、過去最高を更新した。当該期間における株価の上昇や、現預金の増加が資産の拡大に寄与した。

家計の金融資産が過去最高を更新するのは3四半期ぶり。保有の過半を占める現金・預金が968兆円と同1.9%増加したほか、7-9月期の株高を受けて家計が保有する株式の時価評価額が上昇したことが主因。

株式残高は同8.4%増の209兆円と過去最高を更新。取引自体は売り越しとなったが、時価評価の上昇が押し上げた。

企業の金融資産も同6.3%増の1210兆円となり、過去最高を更新した。株式残高が404兆円と同8.6%増加するなど株価上昇が寄与。現預金は同4.1%増の265兆円となったほか、海外企業のM&A(合併・買収)などの対外直接投資(132兆円)や対外証券投資(40兆円)も過去最高となった。

国庫短期証券や財融債を含めた国債残高は同0.3%増の1092兆円。このうち大規模な国債買い入れを続けている日銀が469兆円を保有。国債残高に占める比率は43.0%となり、残高・比率ともに過去最高を更新した。海外も残高が同5.6%増の126兆円、保有比率は11.6%となり、それぞれ過去最高となった。

7─9月期に年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)や共済年金など「公的年金」は、長期国債(財融債含む)を2523億円、株式を5457億円、外国証券を92億円いずれも売り越した。

*内容を追加しました。

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